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私は自分のスニーカーを脱いで、長靴に足を入れた。
足首まではスっと入ったんだけど、全部履いてみると、少しきつい。これだと歩きにくいかも。
「おばあちゃん、ちょっと小さいかも……」
「あら、そう……じゃあ、20センチにしようか」
おばあちゃんは20センチの箱を取り出し、中の長靴を私の前に並べる。
「今度はどうかな?」
「うーん……あ、丁度いいよ!」
「そうかい。じゃあ、それにしよっか」
おばあちゃんは、出した2足の長靴を箱にしまい、買わないものを片付けて立ち上がった。
私は20センチの赤い長靴の箱を持ち、おばあちゃんと一緒にお会計の列に並ぶ。
「新しい長靴、ワクワクするね?」
おばあちゃんは、ニコニコしながら私に問いかける。なんだか、とっても嬉しそう!
私も、おばあちゃんの笑顔につられてニッコリしながら頷く。
「うん。早く学校に履いていきたい!」
「ふふっ、そうだね。おばあちゃんにも、履いてるところを見せてね」
「分かった!おばあちゃんに1番に見せる!」
私がそう言うと、おばあちゃんは嬉しそうに目を細めて私の頭を撫でてくれた。
「春花、ありがとう。楽しみにしてるね」
「うん!」
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