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大丈夫。大丈夫だから。
笑って。夏実さん。
僕の即席の笑顔を見て……夏実さんは吹き出した。
「ふっ……志野くん、またおかしな笑顔、作ってる…………あはは!」
夏実さんは声を出して笑い出した。
その明るい笑顔につられて、僕も思わず笑い出してしまった。
「ふふっ!夏実さん、また笑ってる……!」
「だって、だって志野くんが……!あはは!」
僕と夏実さんは、涙を拭いながら一緒に大笑いした。
僕の一番は春花ちゃんだ。
でも、夏実さんも……僕の友達なんだ。
僕のことを助けてくれる、優しい優しい友達なんだ。
だから、やっぱり……笑ってて欲しい。
無理してる時の辛そうな顔より、楽しそうな笑顔の方が、夏実さんには似合ってると思う。
僕達は、ひとしきり笑って……お互い、涙を拭いながら微笑んだ。
「志野くん、ありがとう。相談に乗るつもりだったのに、逆に励まされちゃった」
「ううん……僕も、すごく元気出たよ」
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