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「えへへ……おばあちゃん、私、いっぱい大きくなる!」
「そうかい。春花が大きくなるのが楽しみだねえ」
おばあちゃんの言葉を聞いた私は、ますます嬉しくなって、明るい笑顔を咲かせてみせた。おばあちゃんは、いつだって私のことを幸せでいっぱいにしてくれるんだ。
大きくなったら、私も、おばあちゃんを、いっぱい幸せにしてあげたいな。
「あの……」
私とおばあちゃんが笑いあっていたら、リビングの扉が開いて千秋くんがやって来た。お風呂上がりで、頭に湯気が立ち上ってる。服は、私が貸したTシャツとジャージの短パン。カラフルなユニコーンがプリントされたピンク色のTシャツは、千秋くんには少し可愛すぎかな。
でも、似合ってる!
「おばあさん、お風呂、ありがとうございます……」
「いえいえ。あったまれたかい?」
「はい。すごく広くて……ビックリしました」
千秋くんの言う通り、うちはお手伝いさんがいっぱいいるから、お風呂が広いんだ。1人で入ると寂しいけど、お母さんやおばあちゃんと入れば寂しくない。
お母さんは、今、画家の仕事でフランスにいるんだけどね。帰ってきたら、また一緒にお風呂に入りたいな。
「そうだろう?うちは人が多いからね。まあでも、ゆっくりできたなら良かったよ」
おばあちゃんは千秋くんに微笑んでから、こちらに向き直ると、私の背中をポンと押す。
「千秋くんも来たし、春花もそろそろ寝なさい。ほら、今日は一緒に寝るんでしょ」
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