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「なんでそんなこと言うの?作れるもん!思い出いっぱい作るんだもん!」 「だから、そんなもんできねえよ。人の心が『読めない』奴らなんて、たかが知れてるだろ。すれ違って、喧嘩して終わりだっての」 「そんなことないもん!相手の心が分からなくても、仲良くできるもん!」 「できねえよ。現に今、俺達、喧嘩してるだろ。相手の心が分からなきゃ、仲良くなんてできねえよ!」 「っ……で、でも」 「でももへちまもねえよ。北原には分かんないだろうけど」  そう言うと、眞冬くんは、ふいっとそっぽを向いてしまった。  私はというと、悔しくって唇を噛みしめてしまう。  なんで眞冬くんは、みんなと仲良くなんてできないなんて言うんだろう。心が分からなくても、相手と仲良くすることはできるのに。  私、仲良くしたいよ。クラスのみんなとも、眞冬くんとも。  だって、眞冬くんも、大事なクラスメイトの1人だもん。仲が悪いまま卒業するなんて、絶対に嫌!  でも、どうしたら仲良くなれるかなあ。
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