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「っ、そんなこと……」
そんなことない。私がそういう前に、教室に先生が入ってきた。先生が私達に明るく挨拶して、朝の会が始まる。
眞冬くんのことは気がかりだけど……今は、先生のお話を聞かなきゃ。
「みなさん、おはようございます。今日から、みなさんに新しい仲間が増えます。……志野くん、入ってください」
先生に促されて教室に入って来たのは……私がよく知ってる男の子だった。
黒くてふわふわした髪の毛、遠くからでも光って見える真紅の瞳。
間違いない。千秋くんだ!!
「志野くん、自己紹介してくれますか?」
「はい。……えと、志野千秋です。白波第一小学校から、来ました。その……よろしく、お願いします」
千秋くんがぺこりとお辞儀をすると、クラスのみんなが拍手をする。
そんな中、千秋くんと一緒のクラスで嬉しかった私は、
「千秋くん!」
ガタっと席を立ちあがって、元気な声で彼の名前を呼んでいた。
名前を呼ばれた千秋くんの頬が、ほんのり赤くなる。
「あら、北原さん。志野くんと知り合い?」
「はい!えっと、この前知り合って、とっても仲良し……」
「い、従姉妹です!春花ちゃんは、僕の従姉妹……」
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