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「私、諦めない。眞冬くんと仲良くなれるように、頑張ってみる!」
「う、うん。……応援、してる。あ、でも……」
千秋くんは、頬を赤くしたまま俯く。
「でも?」
私が彼の顔を覗き込みながら尋ねると、千秋くんは小さな声で呟いたんだ。
「僕とも……仲良くしてくれると、嬉しいかなって……」
「あ……、ふふっ!もちろんだよ!」
私は千秋くんに微笑んで、彼の手を引いて走り出した。
「は、春花ちゃん!?」
びっくりした声を出す千秋くんに振り返って、私は明るい声で自分の気持ちを伝える。
「いっぱい、いっぱい、仲良くしよ!」
「っ……、うん!」
後ろから、千秋くんの大きな返事が聞こえた。
千秋くんと一緒の学校生活、すごく楽しみだな。
友達と一緒に居られるのって、なんでこんなにワクワクするんだろう。
眞冬くんにも、教えてあげたいな。この、すっごくキラキラした気持ち。
そのために、絶対に伝えなきゃ。友達になろうって、仲良くしようって。
気持ちを伝えたら、きっと眞冬くんとも仲良くなれるよね。ふふっ、楽しみ!
さっきとは打って変わって、眞冬くんと会えるのが楽しみでワクワクしながら、私は青空の下を走った。
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