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 夏実さんの夕焼け色の瞳に真っ直ぐ見据えられて、私の心臓がきゅっと縮む。  答え方次第じゃ、夏実さんは、私を眞冬くんの所に連れていってくれないんじゃないかって思ったんだ。  そう思わされるぐらい、真剣な眼差しだった。夏実さんは、眞冬くんのことをとっても大事に思ってる。それがすぐに分かった。  だからこそ言えたんだ。 「友達に、なりたかったの」  自分の気持ちを、素直に言葉にできたんだ。  私も、夏実さんと同じように、眞冬くんのことを大切に思ってるから。 「そっか……。なんで友達になろうって思ったのか、聞いていい?北原さん、よく眞冬と喧嘩してるのに、どうして?」  こちらから目を逸らさずに、真剣に質問を重ねてくる夏実さん。そんな夏実さんの目を真っ直ぐ見つめて、私は答えた。 「教えてあげたいんだ。眞冬くんは、独りじゃないって。友達といると、すっごく楽しいんだってことも。……私、見たいの。眞冬くんの、本当の笑顔を」 
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