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「え……?」
「夏実さんも、私の友達!だから、そんな寂しそうな顔しないで」
私は、そう言って笑顔を見せる。
すると、初めは驚いていた夏実さんも……お日様みたいに明るく笑ってくれた。
「うん!……ありがとう、北原さん」
「ううん!……あ、もちろん、千秋くんも!」
私は少し後ろにいた千秋くんにも、元気に声を掛けた。すると、千秋くんは……少し頬を染めて、頷いてくれたんだ。
夏実さんが友達になってくれたことも、千秋くんが頷いてくれたことも嬉しくて、ついニコニコしてしまう私。
やっぱり、友達って、すっごく温かくて、キラキラしてる。友達と笑いあってるだけで、すっごく嬉しい。
早く、眞冬くんにも教えてあげたいな。この気持ち。
「夏実さん、眞冬くんに会いに行こ!私、早く眞冬くんと友達になりたい!」
私が元気よくそう言うと、夏実さんも笑顔で頷いてくれた。
「そうだね。早く会いに行こっか。こっち!」
私達は、住宅街の奥へ進んでいく夏実さんの後を追って、走り出した。
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