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* * *  眞冬くんを学校に連れ帰る頃には、もう朝の会が終わっちゃってた。時間に遅れちゃった私達は、4人揃って先生に叱られちゃったんだ。 「神崎くんと北原さんは分かるけど、志野くんと瀬野さんまで……どこに行ってたか、説明してくれる?」  先生に尋ねられて、私は元気よく手を挙げる。 「眞冬くんのお家です!」 「なんで、眞冬くんのお家に行ってたの?」 「それは、えっと……」  正直に言ったら、眞冬くん、すっごく怒られちゃうよね……?なんて言えばいいのかな……。  私が口を噤んでいると、隣の眞冬くんが静かに答えた。 「俺が抜け出したの、探してくれてたんです」 「眞冬くん、それ言ったら……!」  私がアワアワしていると、眞冬くんは小さな声で 「全部、正直に話すよ。だから、お前は余計な心配すんな」  って、落ち着いた表情で言ってくれた。 「そうなんですね……。眞冬くん、なんで抜け出してたか、先生に説明して。北原さんと志野くんと瀬野さんは、先に教室に戻っていて下さい。3人とも、しっかり反省すること」 「は、はい!ごめんなさい!」  私は慌てて頭を下げて、ちらりと眞冬くんを見た。  すると、眞冬くんは……小さな微笑みを返してくれたんだ。
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