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* * *  三人で家に帰った後、私はリビングのソファで紅茶を飲みながら、お母さんに今までのことをお話した。  千秋くんがやってきたこと、眞冬くんや夏実さんと友達になれたこと。それから、さっきお父さんとお話してたことも。 「来年は、お母さんも一緒に桜が見れたらいいねってお話してたんだ。お母さん、来年は日本にいてくれる?」  私が尋ねると、お母さんはにっこり笑いながら頷いてくれた。 「ええ。個展も終わったし、しばらくは日本にいるつもりよ。だから、今年も、来年も、春花と一緒に過ごせるわ」 「ほんとに!?」 「うん。もちろん」 「やったー!」  お母さん、しばらく一緒にいてくれるんだ!  私は嬉しくて、隣に座るお母さんにぎゅーっと抱きついた。  お母さんの温もりが伝わってくる。この温度は、ずっと離れて暮らしてたお母さんが、今、私の隣にいてくれている証。  大好きなお母さんが、こうして傍にいてくれてるだけで、すっごく幸せだった。 「ふふっ、春花ったら甘えん坊ね」  お母さんは、そう微笑って、私を抱きしめ返してくれる。  お父さん相手にもそうだったけど、私のお母さんって、スキンシップが多いんだ。  外国生まれだからっていうのも理由だと思うけど、きっとそれだけじゃない。  大切な人と触れ合えることが、すごく温かいことだって知ってるんだと思う。  私やお父さんのことを大切に思ってくれてるから、こうして抱きしめてくれるんだろうな。  そんなお母さんが、私は大好きなんだ。
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