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「また喧嘩しちゃった?」 「うーん……喧嘩っていうか、私が眞冬くんのことを笑っちゃって。ほら、眞冬くんからプロフィール帳をもらったんだけど、なんか意外だったから……」  私は、千秋くんに事情を説明しながら、眞冬くんから渡されたプロフィール帳の紙を見せる。  すると、今度はなぜか千秋くんの顔が曇っちゃったんだ。 「千秋くん、どうかした?」 「……貰ってない」 「え?」 「僕、貰ってない……」  千秋くんはそう呟くと、頬を膨らませた。こんな顔してる千秋くん、初めて見た……。  プクッとしてて可愛いけど、さっき眞冬くんを怒らせちゃったばっかりだし、笑うのは我慢しなきゃ! 「……わ、私にだけ聞いてたんだって」 「春花ちゃんにだけ……?」  千秋くんの表情が、どんどん険しくなっていく。どうしたんだろう……私、何か怒らせるようなこと言っちゃったかな? 「……僕もやる」 「え?」 「僕も、プロフィール帳、やる……!明日持ってくるから、書いて!」 「え……えぇ?」 「お店で買ってくるから、春花ちゃんは先に帰ってて!」  千秋くんはそう言うと、バタバタと廊下を走っていってしまった。  うう、2人とも今日はなんだか変だよ……。  1人置いてけぼりにされて突っ立っていると、今度は、教室から出てきた夏実さんが、クスクスとした笑い声と共に、私の顔を覗き込んできた。
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