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「2人とも、北原さんと仲良くしたいんだね」
「そ、そうなのかな……?」
「そうだよ。じゃなきゃ、プロフィール帳を書いてなんて言わないもの」
「そっか……。うん、そうだよね!」
私は夏実さんに笑顔を見せて、眞冬くんから貰ったプロフィール帳の紙を改めて見直した。
可愛くて、書く場所が沢山ある用紙。これを書いて渡したら、眞冬くんともっと仲良くなれるかな?
ふふっ、私のこと、いっぱい知って貰おう!
私がニコニコしていると、隣から夏実さんも、夕焼け空の写真がプリントされてる用紙を差し出してきた。
「ねぇ、もし良かったら、北原さんも書いてくれる?私も、北原さんのこと、知りたいな」
「あ……、うん!もちろんだよ!」
私は明るく頷いて、夏実さんからもプロフィール帳の紙を受け取った。
みんな、プロフィール帳をやってるんだな。
私もみんなのことがもっと知りたいし、プロフィール帳、始めてみたいな。お小遣いで買えるかな?
「ねぇ、夏実さん。プロフィール帳、私も始めたいんだけど……どこで買えるのかな?」
「あ、それなら、今から一緒に買いに行く?」
「え、いいの?」
「もちろん。今日は習い事もないし」
「行く行く!夏実さん、ありがと!」
「ふふっ、じゃあ、早速行こ」
私は、優しく微笑んでくれた夏実さんと並んで、商店街に向かって歩き始めた。
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