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………………え?
「恋人!?」
「そうそう!春花、千秋くんが好きだって、この前言ってたじゃない!」
「え……す、好きだけど……そういう感じ……じゃない、ような……?」
私が顎に手を当てて、ぐいーっと首を傾げると、お母さんはニヤニヤしながら口元に手を当てる。
「ほんとに~?」
「う、うーん……?」
すっごく楽しそうな顔のお母さんの隣で、私は一生懸命、千秋くんのこと考える。
私、千秋くんのことは好きだけど……それって、恋人になりたい好きなのかな?
恋人ってどんな感じ?友達と何か違うの?
うーーーーん…………。
「分かんないよ!」
私がテーブルをバシッと叩くと、お母さんは隣でクスッと笑った。
「ふふっ、春花にはまだ早かったかなぁ」
「うぅ……、もっとお姉さんになったら、好きって何か分かるの?」
「うん。……きっとね」
お母さんは私に優しく微笑むと、私の頭を軽く撫でて立ち上がる。
「もう遅いし、春花もおやすみなさいしましょう?明日も学校でしょ」
「あ、そうだった!」
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