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眞冬くんに見られて、千秋くんは気まずそうに目を逸らす。
もしかして……千秋くん、眞冬くんと何かあったのかな?だから、今日ずっと様子が変だったのかな?
だったら、仲直りしてほしいな。だって、眞冬くんと千秋くんにも、仲良しでいてほしいもん。2人とも、私の大事な友達だから。
そう伝えようとして、私は口を開く。でも、眞冬くんの方が一足早かった。
「転校生、あのさ……」
眞冬くんは、千秋くんにゆっくり歩み寄って……。
「無茶しすぎだっての。ばか」
千秋くんに、びしっとデコピンした。
「痛っ……!な、何するの!?」
「1人で無茶した罰だよ。……でも、やるじゃん。見直した」
「え……?」
「これからは対等に行こうぜ。千秋!」
眞冬くんはニカッと笑って、千秋くんに手を差し出す。
「言っておくけど、そう簡単に負けるつもりねえから」
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