6.5 助けに来るまで

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「……!あいつ…………!」  俺はすぐにドアノブから手を離し、施設の庭を飛び出した。 「眞冬!?おい、そっち危ないかもしれないんだぞ!戻ってこい!!」 「嫌だ!!」  俺は後ろの輝樹にぃに向かって言い放つ。 「友達が危ねえんだ!!助けなきゃだろ!!」  俺はそう叫ぶと、音が聞こえたであろう方向へ走っていった。  住宅街の中をバタバタと走り、ミント色の屋根の雑貨屋に差し掛かった時、店先で佇んでいる青いマントの女の人を見つけた。  青いマント、黒い制服。間違いねぇ、この人、特殊戦闘部隊の人だ! 「姉ちゃん!助けてくれ!!」  俺はその黒髪の女の人の腕を掴み、上がる息を必死に整えながら頼み込んだ。 「友達を……俺の、友達を……!助けてくれ!」  突然の出来事だったのに……女の人は、俺の様子を見てただ事じゃないと判断したのか、しっかり頷いてくれた。 「場所は?」 「こっち!多分、こっちだ……!」  俺は女の人を連れ、音のした方に走り出した。
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