月夜の怪物

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 月夜の晩。  それこそ自分の時間だ。  吸血鬼である俺は、獲物を求めて街を歩く。  旨そうな匂いをする女を見つけて、後ろから首めがけて嚙みつこうとすると。彼女は振り返って笑った。 「なんだ吸血鬼か。月夜に私と遭遇するなんて運がないね」  と女は瞬く間に巨大な狼へと変身する。  狼男……いや狼女は大口を開けて俺を一飲みした。
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