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音楽室
次の日
「でも、付き合うって何することなん!?」
「そうねー、私達まだ携帯も持ってないし、交換日記でもする?」
ー 交換日記!?ー
小学生の時、女の子としかしたことないのにー…。
目をパチクリとさせてる私を見て、ミヨちゃんはニコニコしていた。
「そうしようか!!」
「えっー、できんよ、そんな事。」
「大丈夫、大丈夫。」
と又もや同じ事をくり返し言った。
「大丈夫と思う!」
と言い中学校ヘと続く坂道を駆け足でミヨちゃんは登って行った。
放課後、私は運動場にいた。
告白するまであと一時間だ。
ドキドキとする心ー。
時は刻々と過ぎていく。
そんな中、クラブの練習で運動場を五周したのだ。
少し休憩してると、何かしら私の名前を呼ぶ声がした。
「トーモー、トーモー!!」
あれれー、
どこから聞こえてくるのか…
「トモー、トモー!」
見ると、四階の音楽室から声をかけてくる誰かがいた。
窓から顔を出している。
「あ〜…ミヨちゃんだ…。」
思わず軽く手を振った。
「又、後でねーー!!」
少し照れくさくなって、苦笑した。
子供みたいな無邪気な仕草だったのだ。
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