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後日、新にケーキを奢ってもらいつつ、羽鳥蘭の真相を告げると「なーんだ」とほっとしていた。羽鳥が早川のことを好きではないと分かったのが相当嬉しかったようだ。
「俺にもチャンスがあるってことかー。圭一でかした!」
調子のいい新は、自分のケーキの上に乗ったフルーツまで俺の皿に乗せてくれた。
「まあでも、俺にもそのチャンス、あるってことだから」
さらりとそう言う俺の目を見て、瞳を刃のように尖らせた新と、この後30分ほどケーキの奪い合いをしたのは、また別の話だ。
【終わり】
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