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始まりの朝に
「ここはどこ?
あぁ、、、誰もいない?
母さん?兄さん?どこ?
○○、、、どこ?あれ?誰だっけ?
僕
いい子にするからさ。
ふざけてないで出てきてよ。
一人は嫌だよ。ねぇ」
〜〜〜〜
少年が目覚めたとき、誰もいなかった。
お母さんもお父さんもお兄さんも、赤の他人も全ての人がいなかった。
怖かった。
寂しかった。
本当にひとりぼっちなんだと。
神様は本当に嫌なことをしました。
その少年にとって、ひとりなことほど辛いものはなかっただろうに。
ですがいくら思い出そうとしても思い出せないのでした。
母親の顔も
兄の顔も
親友の顔も
大事な人の顔も。
街や景色や人や文明は何一つの残ってるわけないのに。娯楽も欲求も何一つ満たされることなどできないだろうに。
神様は本当に意地悪でした。
死なないように不老不死の体にしたのです。
それでも仲間を増やそうと頑張りました。
でも、どれも失敗に終わりました。
そもそも一人しかいないのだから。
でも、少年が可哀想だと思い、一匹の犬をあげました。
最初はびっくりし、ずっと警戒してしましたが、ずっと過ごしているうちに良くなりました。
その犬は大きな方でずっと少年を守っていました。
風が強い日も。
雨の日も。
少年が怪我や病気をしないように
見守っていました。
しかし、少年とは違い、寿命がありました。
どんな生物でも寿命には勝てないのでした。
そして、、、少年は一人になりました。
ずっと少年のなく声があたり一面に響いてしました。
「一人は嫌だよ。
これから何をすればいいんだよ。
こんな何もない世界で。
僕しかいないのに。
なんでみんないないんだよ。
怖いよ。助けてよ。
誰か、、、周りにいてよ。
あぁ、僕は一人なんだ。」
〜〜
少年の周りにあるのは木しかなく人などいるわけありません。
少年の名前はトニーという名前でした。
そして、少年は何年もの間ずっと一人でいる時間をずっと過ごさないといけないのでした。
心を支えてくれるものはなく、寂しいや悲しいことばかり残ってしまいました。絶望しました。
いつしか心を閉ざし、目も死んでいったのでます。
終焉のように、
そんな少年の目や心に再び光が戻ることがあるのはそこからもっと先の話である。
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