6人が本棚に入れています
本棚に追加
しかし夏が過ぎ……。
二学期が始まる今日、その彼女にはある変化が起きていた。
「可愛いな笑うと」
「だな、あんな明るかったんだ」
「おお、しかも眼鏡やめたんだな」
夏休み会うことのなかった期間、彼女に一体何が起きたと言うのだろうか?
そう例の彼も思っていた……。
『僕だけのミソラさんの魅力に皆が気付いてしまった』
あれだけいつもポツンと一人きりだった彼女、それが今はクラス中の女子が彼女の机の周りに集まり、ワイワイガヤガヤとやっている。
眼鏡のあるなしでこうも変わるのか、クラス中の男子が目をいつも以上に見開き、生まれ変わった彼女に注目していた。
あの眼鏡が取り外されたことで、まるで転校生が来たかのように見える程に、彼女は変化していたのだ。
まるで幼虫から蛹を通り越し、蝶になった彼女にクラス皆が釘付けとなっていた。
最初のコメントを投稿しよう!