美衣佐がわからない

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そしてもう一度、わたしが書いた交換日記と美衣佐が書いた交換日記を交互に読み返す。 わたしと美衣佐は形は違うけれど、お互い深い闇を抱えているなと思った。ただ、美衣佐はわたしよりももっと大きな闇と言うのか何かを隠し持っているのかもしれない。 それをわたしに知ってもらいたいと思っているのかなとふと考える。 だから、わたしと交換日記を始めた……。だけど、その理由はわからない。 あの日、『ねえ、当近さん交換日記するの? しないの?』と聞かれわたしは『交換日記するよ』と答えた。 『やった~じゃあ、今日から交換日記をしようね。隣の席になった記念だよ』美衣佐は無邪気な微笑みを浮かべた。 あの無邪気な笑顔の裏に深い闇や隠された本音があったのだろうか。これは考えすぎなのかな。わたしは頭を抱え交換日記を凝視する。 「ああ、もういいや~疲れた」 わたしは交換日記をパタンと閉じ、ベッドに寝転ぶ。これ以上考えても疲れるだけだ。 気がつくとわたしは眠りの世界に落ちていた。夢の中でも美衣佐と会ったような気がした。けれど、目を覚ますと夢の内容は覚えていなかった。
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