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「南茂さんっ!!こんばんは!」
元気のいい声に、変わらずの低い声で答える。
「こんばんは。」
駅近くの古ぼけた三階建のビル
この中のテナントの一つがジム。
元気よく出迎えてくれた黒髪ポニーテールの若い女が俺専属のトレーナーだ。
以前は大手のトレーニングジムに所属していたが
独立しマンツーマンで個人指導を行うジムをめでたく開業したと話していた。
「準備したら早速始めましょう。」
トレーナーの女は手を打ち鳴らし気合を入れた。
「週一だけど、だいぶいけるようになりましたね。」
先週よりも重量を増したシャフトを肩に担ぎながらスクワット。
決してガタイのイイマッチョという訳では無いが
理那を抱くに当たり筋力は必要なのだ。
正面にある全身鏡
真剣な顔をして映っている自分の顔を見る。
と、何か温かくて柔らかいものが下半身を這った。
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