理那

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どこに行ったんだ? ネクタイを緩めながら洗面所へ向かうがそこにもいない。 鏡に映る自分の顔を眺め、崩れた髪を直した。 それは心を落ち着かせるためでもあった。 男物の靴、顔を見せてこない理那。 まさかそんなこと…。 最悪な事態を想像する…。 と、 ガタっぎっ ガタっぎっ ぎっぎっぎっ 木材が軋むような音が頭の上から聞こえた。 これは…きっと2階にある寝室だ。 それに気づいた俺は急いで階段を駆け上がる。 寝室の前までくると、ドアが少しだけ開いていた。 落ち着かせたいはずの心は乱れに乱れ 緊張感はマックスだ。 「はっはんっああんっ」 隙間から中を覗くと、 ベッドの縁に座る男の上にまたがり腰を振る女の背中が見えた。 喘ぎ声からして、理那だ。 一体、一体何が起きているのだ?
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