電車の女

3/7
前へ
/24ページ
次へ
暗いブラウンのゆるいパーマが、 腰で艷やかに揺れている。 体のラインが分かるようなセットアップ。 スラックスではなく短めのスカートというのが多少時代を感じるが… 多分歳は俺と同じぐらいだろう。 女の髪から甘ったるい香りが漂ってくると いつもの女だ、と実感できた。 女が髪を耳にかけると大ぶりのイヤリングが照明にあたり光った。 これは合図だ。 俺は、着ていたジャケットを器用に脱ぐと下半身の前で手に持つふりをして隠した。 そしてゆっくりと、音が最小限で済むようにチャックを下ろす。 ブルンっと勢いよく出てきた自慢の息子。 先程まで収まりかけていたが、女の香りを嗅いで完全に隆起していた。 ジャケットの下で女の尻を掴むと、股の間に隆起したモノを滑り込ませる。 そこで一瞬手が止まる。 驚いた。 なんと、女の密口は既に濡れていた。 一体いつからこの女は濡らしていたのだろう。 くちゅっ 亀頭部分を擦り付けると女は一瞬体をビクッとさせ、さらに尻を突き出した。 俺好みの大きなお尻だ。 手が触れるか触れないかぐらいに尻を撫でる。 時折小刻みに尻肉が揺れた。 ぜひこの目で揺れる尻肉を見てみたい。が、そんな事は許されない。 想像するしかないのだ。 が、それもこの女との関係の良さだろう。 数年前に始まったこの関係。 他の奴ともこんな事しているのかは知らないし知ったこっちゃないが、 俺がこの女と同じ電車に乗り合わせた時は大体シている。 シているとは言っても素股のみ。擦りつけ合うだけの関係。 俺の中でこの女は素股女と名付けている。 どちらかと言えばケツズリが正しいだろうが、 正面の時もあるのでそう呼んでいる。 女は素股以上を求めてこないし俺も射精はしない。 この女のムッチリとした大きな尻を朝から拝めるだけでも十分なぐらいだ。 女は揺れに乗じて腰を振り、尻を前後に動かしている。 俺も女も下着を履いていない。 下手をすれば入ってしまうかもしれない。 そう思うと、電気が走ったように全身がゾクゾクした。 くちゅくちゅっくちゅっ 女の密口と擦れる音が段々と俺の耳元まで聞こえるようになってきた。 が、周りはみんなワイヤレスのイヤホンをして音楽を聞いたり動画を見ている人ばかり。 音は心配ない。 女もそれは周知の上か、時折声が微かに漏れている。 「はあっ、はあんっ」 びちょにびちょになったところからとうとう 床に愛液が垂れてしまう。 お漏らしとまでは行かないがさすがに不味い。 靴で溜まった愛液を床に塗り広げた。このぐらいなら何とかごまかせる。 こちらが理性を保って周りの目を気にしているというのに、 この女はと言えばお構いなしに尻を振って快楽を楽しんでいる。 ぐちょ、ぬちょ ぱちゅっ、ぱちゅっ 大きく隆起をなぞるように動いていたかと思うと 小刻みに早くなっていく。 亀頭を執拗に擦りつけられ堪えきれずに声が漏れる。 「くっ」 まるで俺のほうが遊ばれているようだ。 挿れていなくても、気持ちいい… 俺は仕返しと言わんばかりに女の尻肉をつねるように力強く掴んだ。 指が埋もれるほど。 すると、女は息を漏らしながら 尻を振る速度を上げていく。 イキそうなのか。 ならば、と女の尻を掴んだまま 電車が大きく揺れたタイミングを見計らい 腰を勢いよく打ち付けた。 ばちゅんっ ばちゅんっ 「あっんんっ!!」 女はブルブルっと体を震わせるとガクッと力なくうなだれた。 イッたか。
/24ページ

最初のコメントを投稿しよう!

13人が本棚に入れています
本棚に追加