大嫌いと言われた元カレに再会したら、子どもごと溺愛が待っていました

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 あっという間に押し倒されて、食らい付くような口づけが贈られた。 「ん……ふ、ぅっ」  背中のファスナーを下ろされ、肩からワンピースが引きずり下ろされた。  彼の唇が耳から首へ辿るように動かされる。吐息が肌に触れると、じんと甘い快感が湧き上がり、ねだるような目を向けてしまう。  拓也の汗ばんだ手のひらが肌に触れて、身体がぴくぴくと反応する。余すところなく愛され、身体を割り開かれた。貫かれた衝撃で息を呑むと、彼もまた苦しげに眉を寄せる。 「確かめ、られた?」 「そうだな。嬉しいよ」  額をこつんと押し当て、繋がったまま笑みをこぼす。笑っていると彼のものをきゅっと締めつけてしまい、呻き声が耳に届いた。 「もう……ごめん、動きたい」  余裕のなさが嬉しい。  興奮しきった声で何度も「愛してる」と囁かれ、身体が激しく揺さぶられる。彼のものを包み込んだ泥濘が、吸いつくように蠕動した。  私はあられもない声を上げながら絶頂へと導かれた。
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