大嫌いと言われた元カレに再会したら、子どもごと溺愛が待っていました

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 彼のすべてが愛おしい。彼を受け入れるたびにこの人なしでは生きられないと再確認する。まるで半身を得たように、ぴたりと身体と身体が重なり合い、すべてが一つになっていく。 「あぁっ……もう……っ」  私は幸せに満たされながら、避妊具越しに吐きだされる精を受け止めた。  第五章  氷が溶けて常温になったグラスを傾けながら、渇いた喉を潤した。  まだ身体は熱を帯びていて、心地好い疲れに包まれている。 「私……最初からあなたには釣り合わないって決めつけて、あなたのお母さんの理解を得ようともしなかった。今度は、ちゃんと認めてもらえるように頑張るわ」 「寧子が心配してるようなことにはならないから。大丈夫だ」  ソファーに座る私の頭を抱えた彼が、額に口づけてくる。 「そう?」  彼のお母さんがそう簡単に私を認めてくれるとは思えない。だが、納得してもらえるまで言葉を尽くせばいい。 「明日、起きたら……秀也に言うね」 「あぁ。それは、緊張するな」  彼にとっては秀也に父親だと打ち明ける方がよほど重大なことらしい。ソファーに座って頭を抱えてしまった彼の背中をぽんぽんと叩く。 「大丈夫だと思う」
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