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第424話 子猫達の縄張り編4
猫ハウスの主から愛の鉄拳を食らって以来、三匹の子猫達は、毎晩いじけたような顔で “ドングリの家” のトラの猫ハウスに来るようになっていた。
そんな子猫達を、トラは黙って受け入れた。
(まあ、いいけどね。ぼくも毎日ここで寝る訳じゃないしさ…)
寒くなるにつれ、この猫ハウスで寝ることが多くはなるが、本来、トラは気まぐれだから、寝る場所はその日の気分で違うのだ。
トラ特有の習性で、川に行くこともある。
数日が過ぎた頃、ハチとレオンがこの状況に口を出した。
二匹が子猫達に言う。
「きみ達、いつまでいじけてんの」
「冬中トラのところにいるつもり?」
すると、三匹は今まで見せたことがなかったようなダークな笑みと共に、こんなことを口走った。
「なるほど。ここに居座るという手もあるな…」
「今まで思いつかなかったけど…」
「それが一番いい方法かも…」
「わ~っ!それはさすがにダメ~!」
トラが慌てた。
(続く♪)
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