2人が本棚に入れています
本棚に追加
「よしっ!日本語でラッキースケベ!ってやつだな」
久遠は初めてやる気のある声で叫び、ガッツポーズをした。
「まったく!!何を言っているのですか」
近藤は素早く立ち上がると、
自分の上着を脱いで、アンジュの腰に広げて隠した。
「足・・足・・ジンジンする。
何とかしてぇ!!」
アンジュはまだ足をバタバタさせて、水に溺れる人のように騒いでいる。
「久遠、腕を押さえてください。足首をマッサージしますから」
「ハイハイ、お姫様、日本式のお仕置きは初めてだからね」
久遠は立ち上がり、アンジュの後ろに回り、羽交い絞めするように腕をまわした。
「お仕置きじゃないって!!
これは拷問だわ」
近藤はぐいっと片足の足首をつかみ、つま先を曲げたり延ばしたりの動作をした。
「もう片方も・・どうですか?
少しはおさまりましたか?」
アンジュは涙目で、小さく首を縦に振った。
「もう、立てるだろう?」
久遠はアンジュの脇に手を入れて、立たせた。
近藤は床に落ちた自分の上着を拾い、机の上に置くと
「まず、ここを掃除しなくては。
ゴミ袋はキッチンに置いてありますかね」
最初のコメントを投稿しよう!