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少女たちはトランプを手に取る度に、ギャーギャー、大騒ぎをしていた。
周囲には空いた酒瓶が4~5本、ビールの空き缶も転がっている。
違法賭博・・それも制服の女の子ばかり・・
男はいなさそうだ。
近藤は玄関ドアをそっと閉めて、手すりに座っている久遠に報告をした。
「未成年者の女の子が5~6人います。
それも制服ですが・・酒、たばこ、ギャンブルをやって遊んでいるようですね」
「なんと、たまり場になっていたのか」
久遠はアメリカ人っぽく、肩をすくめるジェスチャーをした。
「俺らも若い時、結構やったけどな。あん時は楽しかった・・」
「思い出に浸っている時じゃないでしょ!!どうしますかっ!」
近藤のイライラを察したのか、久遠は
「んじゃ、ガキだから、蹴散らせばいいんじゃない。
近所の目もあるし、大事にはしたくないな」
「そうですね。取りあえず追い出します!」
そう言って、すぐに近藤はバンッッと玄関ドアを開けた。
「お前ら、不法侵入だ!!警察を呼ぶぞ!!」
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