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「学校をさぼったんですね?」
「はん、別に・・みんなでガールズトークしていただけじゃない。
あんたに言われる筋合いはないって!」
近藤の眉間に、不快を示すしわが寄った。
「そこに座りなさい!」
近藤が、強い調子で指示をした。
「アンジュ、近藤はサムライだぞ。剣の達人(マスター)だ。
しかも、俺のバディで、ボディガードもできる強い奴だ。言う事を聞いたほうがいいぞ」
久遠はこの展開に、おもしろそうに近くのソファーに座り込んだ。
近藤はビシッと背筋を伸ばし、絨毯に正座をした。
「靴を脱いで、早く、座りなさい!!」
「ええ・・?」
アンジュは久遠の顔を見て、助けを求めるようにしたが
「アンジュ、近藤と同じように座るんだ。膝に手をつけてね」
久遠が立ち上がり、ひざまずくアンジュの両肩に手を置いて、軽く押した。
アンジュはとまどいながらも、なんとか膝を折り曲げ正座をした。
「や・・苦しい」
「アンジュ、君はここで悪いことをした。
これから、日本式の説教がある」
久遠はそう言ってニヤニヤ笑いながら、ソファーに戻り腕組みをした。
近藤は、正座をしたアンジュに向かい、
「背筋をまっすぐに!動かないっ!!」
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