新入生歓迎会だよぉぉぉ!!

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まだかまだかと始まるのを待っていたら、会計さん?だった気がする人が壇上に上がった。 「キャァァァ!!!」 「手振ってぇぇぇぇ!!」 わぉ、すごい歓声。でも、よく考えると全員男子なんだよな……。俺だったらどうせな女子が良かったなって思うな。なんかすごいな。 「逃げきれた人と生徒会役員を捕まえた人にはご褒美があるよ〜!みんな頑張ってねぇぇ!」 「イエェェェェェェイ!!」 ご褒美なんてあるんだ。なんなんだろ。みんなこんなに喜んでるってことはよっぽどいいものなんだろうな。頑張ろ。 「それじゃあいっくよぉぉぉ!よーいスタートぉぉ!」 それじゃあ逃げますか。 実は俺足が速かったりしなくも無い。何故か絶対逃げ切れる自信がある!! 俺はとりあえず適当な隠れやすそうな教室を探そうと廊下を歩いていた。 「見つけたーー!!悠李君!!」 「げ、」 「げって何!?酷い!!」 「あのさ俺まだ捕まりたくないんだ。だから、、逃げるね!!」 「あ、ちょっ、ずるい!!ご褒美欲しいのにぃぃぃ!」 まだ開始から10分も経過していない。こんなところでおわれるはずがないだろ。俺は何なのかはわかんないけど、とにかくご褒美が気になるんだよ。だから捕まるわけにはいかない。わかってくれ玲君。 「ハァハァ。やっと撒いた」 玲君も実は足が速かったらしい。結構しぶとかった。逃げたのはいいけど、結局すぐ見つかりそうだな。俺は急いで隠れそうな教室を探すことにした。 「わっ、、」 俺はいきなり誰かに腕を捕まれ教室に入れられた。 「何、?誰」 「誰は酷くないか。俺は生徒会長だぞ」 「あ 、すいませんっ。気づかなくて。会長さん」 「その会長さんってやめてくれないか。」 「え、分かりました。じゃあ、」 まって、生徒会長の名前って何?俺名前知らないんだけど。ていうか自己紹介とかしてないよね。知らなくて当たり前か。 「なんだ?俺の名前知らないのか。一応入学式の時に自己紹介したがな」 わーお。まっずい。困ったな。 「お前わかりやすいよな。汗が垂出てるぞ」 「え、まじですか。なんかすみません。その名前なんていうんですか?」 「俺は蓬莱弦だ。弦って呼べ」 呼べって、、やっぱり俺様系なんだな 「弦先輩」 「先輩がついてるが、まぁいいか。」 「あ、俺は」 「神楽悠李。知ってる」 弦先輩の顔が急に大人びたような、なにかを懐かしむような顔になった。 「あ、生徒会長ですもんね。」 「…まぁ、そうだな」 何だ今の間は。え、別の方法使って知ったとか?よくわかんないけど、話してる時に急に間ができると誰でも怖いよな。 「そういえば、俺になにか用があったんですか?」 「用がないとダメなのか?」 逆に用ないのになんで腕掴んできたんですか?俺達自己紹介もまだしてない、1度顔を一瞬合わせただけですよね?ほんとによくわかんないな。 「ダメっ、、では無いですけど。」 「そうか。まぁ、用はあるけどな」 「へ?そうなんですね」 「あぁ。」 「それで、?」 「お前を生徒会役員にしたいと思ってな。勧誘だ。」 生徒会役員…。この単語を聞くだけで、かなり面倒な感じするですけど。俺はできるだけ、のんびり生活していきたいんだ。 「あの…申し訳ないんですけど」 「なんだ?断るのか?」 俺はちょっと申し訳ないと思いながら首を縦にふった。 「そうか、そうか。生徒会役員は授業免除の特権があるけどな〜?めんどくさがりのお前にはいいんじゃないか?」 「くっ、、なんで俺がめんどくさがりってわかったんだ。」 「見てれば分かる」 くそ、、はっきり言ってめっちゃ良い。でも、俺の静かで、素晴らしい学園生活が、、。 「生徒会役員になったら、特別なカードキーを渡されるから、好きな部屋に入って、寝放題だぞ」 「やりますっ!!」 「早ぇな。まぁ、どっちにしろお前は抱きたいランキング3位抱かれたいランキング5位にランクインしてるから、自然となっていただろうがな」 まんまと罠にハマってしまった。ていうかなんだよ。抱きたい・抱かれたいランキングって、俺こと学校に来てから全然経ってないけどなんでそんな順位高いんだよ。おかしいだろ。 「ちなみに俺の役職って何になるんですか?」 「お前の役職は」
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