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「ん、…眩し」
なんか重いし…身動きが取れない
「あ、おはよ」
「えっと、おはようございます?」
誰だ…この俺に抱きついて寝ていた人は…
そういえば俺が来た時には既に寝てたんだっけ。それで俺が隣に座ったのか。
「すみません。睡眠の邪魔しちゃったでしょうか?気持ちよく寝ていたので起こさないよう隣に座らせて貰ってしまっていました。」
「全然いいよ…むしろありがと…悠李」
「それなら良かったです…けど…なんで俺の名前知ってるんですか?それに…なんで抱きついて…」
「そりゃ知ってるよ…抱きついてたのは…気持ちよさそうだなって…思ったから…ごめんね」
「いえ…全然大丈夫ですけど…」
1年生では見かけたことのない人だから恐らく先輩だろうけど…それなのになんで知ってるんだろ
「それは…どういう…」
「だって俺達幼馴染…だから」
顔が髪の毛で隠れていたせいで上手く見えていなかった髪の毛が、先輩?がこちらを見つめてきたときに風が強く吹き、先輩?の顔が見えた。
「わぁ…イケメン…ですね」
「そう…かな…悠李の方がイケメンで…可愛い顔してると…思うけど…」
「そ、そんなことないです…それより幼馴染ってどういうことで…」
「あ!いたー!!悠李君電話したんだから出てよね!」
「え、玲君?ごめんね」
「授業サボるなら言ってよー!一緒にサボりたかった!」
「それはダメだよ」
「けちー…あ、」
「?」
玲君は先輩?の方を見つめていた。
「帰ってきてたんだ…」
「え?」
「ううん、なんでもない!戻ろ」
「えっ!あ、あのすみませんでした!失礼します!」
「あ、まって!…また、ここ…空けとくから…いつでも来てね」
「はい!ありがとうございます。」
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