新しいクラス・新しい友達!

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「そういえば彷徨はもう寮に行ったの?」 「あぁ」 「ルームメイトどうだった?」 彷徨はすごく嫌そうな顔をした。 え、そんなに嫌だったの。地雷踏んだ? 「ルームメイトなんていねぇよ」 「え、いないの?」 「いやいるけど。居ないようなもんだろ」 え、どゆこと。ちょっとついていけてないんだけど。いるようで居ないとは? 「存在感が薄いってこと?」 「いや、存在感はありすぎる」 えぇ〜。余計わかんないんですけど。 「その腐男子なんだよ。それでクソうるせぇから。無視してんだよ」 「腐男子?」 「あ?お前知らねぇのか」 そんな知ってて当たり前的なことなの? 「お前ホントに知らねぇんだな」 彷徨を見ると変な顔をしていた。 これは、よくある変顔勝負ってやつか。でも急に始めすぎだろ。 仕方がないから参戦することにした。 なかなかいい変顔ができてるんじゃないか?全然笑ってくれないんだけど。 「何キメェ顔してんだ」 「え?」 もしかして違ったのかな。だとしたら横で1人変顔してるただのヤバいやつじゃん。うん、無表情になろ。 「いはっ」 彷徨が急にほっぺを引っ張ってきた。普通に痛いんだけど。離して欲しい。 「いいはへん、いはいって。はなひて」 「何言ってるかわかんねぇな」 ねぇ、なんでそんなにニヤニヤしてるの怖いんだけど。 パシャ え、今シャッター音聞こえたくね?気のせい? パシャパシャ 全然気のせいじゃないよな。 彷徨の手が急に止まった。角の方見てる・・?え、誰?怖っ。
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