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やって来ました寮です!!!
「どうも、寮長の小柳津亮だ」
この学園の役職持ちはやはり顔がいいらしい。なにか運動をやっているのだろうか。ガタイがいい。そして何より身長が高い。俺に少し分けて欲しい。俺はこの学園に来て改めて実感したがどうやら身長が低いらしい。睡眠を沢山とっているうえに、牛乳を毎日飲んでいるというのに172cmっていうのは、あまりにもおかしいと思う。
「どうかしたか?」
「あ〜いえ、ガタイが良くて羨ましいなと思いまして。」
「まぁ、俺は筋トレをして鍛えているからな。もし良ければ一緒にやるか?」
「いえ、大丈夫です。」
「そうか、なら部活なんかやったらどうだ?ほらそこの彷徨も。」
部活か…。部活なんかやったら、自分の自由な時間が減りそうなんだよな。でも、運動してなくて太ってもやだしな。
「そうですね。考えておきます。」
「そうか。彷徨は?」
「俺は考え中です」
考え中ってことは、やりたい部活があるんだな。
「お前中学では剣道をやってなかったか?」
「はい。でも、今は他に優先すべきものがあるので、どうするか、まだ悩んでます。」
「そうか。まぁ、頑張れよ」
彷徨って、結構忙しいんだな。俺は、やりたいことはひとつもないぞ。強いて言うならずっと家でゴロゴロしてゲームか寝ていたいってことぐらいなんだけど。この際だからやりたいこと見つけるために部活の体験に行くのはありだな。
「それじゃあ、悠李部屋に案内するよ」
「はい。ありがとうございます。」
「じゃあまた明日!彷徨!」
「あぁ」
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