入学初日

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入学初日

ここは私立東雲学園。名家の跡継ぎが揃いに揃った小中高一貫の男子校だ。俺は女遊びをしすぎたせいで父さんにこの学園へ入学させられることになった。 入学式で、長々と話を聞いてたら眠くなってきたが突然体育館が大きな歓声?に包まれたことで目が覚めた。壇上を見てみると、生徒会長が挨拶しているようだ。 (生徒会の役員は顔の良さ?で選ばれると聞いたのはホントだっんだな) 「ねぇ、なんかずっと会長こっちみてない!」 「やばい、カッコよすぎる、もう死んでもいい」 (あれ、ホントだ。え、) 生徒会長と目が合った。俺は何となくすぐ目を逸らしたが、生徒会長はまだこっちを見ていた。 (え、なにこれ俺の事見てるわけじゃないもんな・・?) そんなことを考えていたら生徒会長は目を逸らした。俺は自分の自意識過剰さに恥ずかしくなり下を向いた。 「…入生……表、神楽悠李さん」 (え…?今俺の名前呼んだ?よし、寝よう) 「なぁ、お前悠李?副会長すげぇこっちみてるけど」 (確かに色んな人からすごい見られてる気がする) 「気のせいじゃなくて?」 「うん。だってお前悠李だろ?」 「そうだけど・・」 「なんで呼ばれたの?」 「新入生代表の言葉だよ」 (え、聞いてないんですけど) 「まぁ行ってくるね、ありがと」 「おう」
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