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「 後藤さんの奥様も、・・・・? 」
孝明の手が裸の背に回され、白い大柄な体を
孝明に擦り付け、大きな乳房が形を変え
胸に顔を乗せ啓子は聞いた
「 酒井が・・・・・・ 」
孝明が含み笑いをして啓子の背中に回した手に
力を入れ、啓子は体を孝明に押し付け太腿を
絡めた
「 酒井、後藤君の話を聞いた時に 奈々さんを
抱く気に成ったと言ってた、それまで奈々さんを
結婚式の時に会った、後藤の奥さん無縁の存在と
思っていて、後藤君が悩みを相談された時に
一つの計画を思いついたそうなんだ、真紀さんと
逢瀬を続けていれば、何れ奈々さんが気が付く
その時に相談相手に成って・・・そう考えて
酒井は2度程後藤君の家を訪ねて、奈々さんと
顔を合わせ会話を交わして、時々酒井の家に泊まらせて
新婚生活を邪魔して済まないと、奈々さんに
謝ったら、少し赤い顔をして、返事を返してくれたと
教えて呉れたよ 奈々さんは証券会社で営業をしていると
言ってた、男達の世界で営業、大した者だと思ったね、
男でも3か月、半年で消えていく世界の中で実績を上げる
手腕に、酒井も自分の処で働いて
貰いたいと零していたな、私も奈々さんと
お付き合いを始めて、何度も会話を交わして
奈々さんの人柄、知性の高さに惚れて
私の会社に誘った事も有ったけど、大きな目で
見つめて来て、首を振った姿に諦めたよ 」
**
温泉から帰って、2か月余り経った頃、酒井の許に
奈々から思い詰めてような雰囲気で、電話が入った
「 酒井さん、・・・・ 」
酒井は奈々から掛かって来た電話が後藤の事と分かっていたが
そ知らぬ振りで、
「 この間お邪魔した時はご馳走様 何か? 」
明るい声で話し、奈々に話を促す
「 ・・・・ 主人のことなんですが・・・ 」
消え入るような声で言って来る
「 後藤君、彼仕事頑張っているよどうした? 」
「 あの・・少しご相談に乗って頂きたいのですが
お時間頂いても宜しいでしょうか ? 」
奈々は一度に言いきり、受話器の向こうで息を吐き出す音を
酒井は聞いていた、手帳を取り出してスケジュールを確認して
「 時間は? 」
「 夕方5時以降でお願いできますか 」
酒井は手帳を眺め
「 明日の6時に、奈々さん勤め先は? 」
奈々の勤務先を確認して翌日駅前のホテルの喫茶室で
待ち合わせの約束をして、電話を切った
翌日待ち合わせのカフェルームに入ると、黒いパンツスーツの
奈々が立ち上がり頭を下げ、酒井は奈々の前に座り珈琲を
オーダーして奈々の顔を見た、今年26歳か27歳
結婚して喜びを覚え、仕事も3年目証券会社の営業の中
上位に食い込む営業成績を上げ、時折後藤より給与が
上回っていると、後藤から聞いた事が有る、
聡明そうな瞳、肩までの髪を後ろで束ね、黒いバレッタが
カフェの明かりを時折反射させ、項の白さを見せ
胸の膨らみはスーツの下のブラウスを押し上げ、
ウェストを絞ったスーツが奈々のウェストの
細さを教え 立って出迎えた時に パンツの長さと
少し大きめの腰のラインを酒井は見ていた
「 私に相談と言うと? 」
「・・・・・・・・・・・」
奈々はテーブルに置かれたティーカップに視線を送り
口を何度か動かして、また閉じて視線を動かさないまま
考える素振りの後、
「 夫が・・・大志が浮気・・・している・・の・かも 」
目の中に哀しみを浮かべ、酒井の目を見た
「 想像?それとも現場を見た? 女性と歩いていたとか? 」
奈々は首を振り俯いた
「 勘というのでしょうか・・・ 最近何か、可笑しいなと
感じることが多く成って、帰って来た時に彼の体から
石鹸の匂いがした事が有って、ジムでシャワーを浴びて来た
と言われたんですが、匂いがジムから帰って来た時の
匂いと違って・・・・それと・・・・・・ 」
奈々が頭を下げ、言い淀む、酒井は促した
「 それと 」
「 大志と・・・・夜・・・・・ 」
酒井は黙って、奈々の顔を見て次の言葉を待ち続けた
「 3か月、・・・・・無いんです 」
顔を上げた奈々の大きな目に涙が浮かんでいた
頭の中で言葉を探し、これからの事を考えて
酒井は口を開いた
「 ここ3か月、後藤君の仕事に変わりは無いな
私も此れから、後藤君の仕事や、行動を見て
奈々さんに連絡を入れてあげる、今彼は新しい
仕事に取り組んでいるから、ストレスなのかも
知れないよ、私も30代の時仕事に夢中になって
3か月位、女房を抱かなかった事が有ってね
ある晩女房が夜中に私のパンツを引き下ろして
夢中でしゃぶり付いて、大きく成ったら私の上に乗って
腰を動かした事が有ったな、女房がパンツを下げた時に
目が覚めてね、女房がどうするか見ていたんだよ
普段頼んでもしてくれなかったのに、私のにむしゃぶりついて
大きくしたら、跨って腰を振って、小さな声を出して
私が吐き出したら、自分で処理をして私のはそのままでね
朝起きてキッチンに行ったら、女房の機嫌が良いんだ
あの時思ったね、時々は奥さんも構って上げないと 」
酒井は隣を気にして小さな声で奈々に顔を寄せ、昔話を披露して
奈々の顔が少し赤く成り、笑顔を出してくる 酒井は立ち上がり
「 少し後藤君の事は、見て上げるから、私からも
それとなく、奈々さんを可愛がって上げなさいと
アドバイスしておくよ 」
奈々が立ち上がり明るい顔で、頭を下げ 少し赤い顔で
「 宜しくお願いします 」
酒井と変わらない身長の奈々が頭を下げ
二人はホテルのカフェルームを後にした
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