告白

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「でも、地球人も愚かなことするね。こんな場所で空爆を実行するなんて。しかも味方がいるのに」  今度は嘲笑するみたいに鼻で笑う。が、スッとその気配が消えた。 「オレの仲間も沢山死んだ。瓦礫に潰されて。多分、これが作戦だったんだろうね。囮を使ってオレたちをここに引き付けて、一気に潰す。良かったね、作戦は成功だよ」  声色の変化に思わず顔を上げてしまう。  視界に映ったユウは恐ろしいほど冷たい表情で俺を見下ろしていた。薄いブルーの瞳は地面に落ちたライトの光を受け、瞳孔が僅かに細くなっている。その自分たちとは異なる部分が、さらなる恐怖を煽る。  仲間を無残に殺された恨み。その恐ろしいまでの表情の変化に全身が竦む。だが、それはこちらも同様。恐怖はすぐに怒りへと変化する。 「何言ってんだっ‼ 元はと言えば、お前らが始めたことだろっ‼ この十年で何人の地球人が死んだと思っているんだっ! お前らのせいで、父さんも母さんも死んだっ‼ 俺たちは故郷をなくしたっ‼」  胸ぐらを掴み、感情のままに叫ぶ。すると、ユウは視線を落とし、 「…………そうだね。これはオレたちが始めたこと……」  と、後悔を滲ます声色で言った。  俺は鼻息荒く、掴んでいた手に力を込める。だが、その熱は持続することなく、すぐに冷めていった。  掴んでいた手を離すと、俺の足は無意識に一歩下がり、ユウから距離をとった。 「…………」  息苦しい程の沈黙が続く。  地上では未だ空爆が続いており、遥か頭上から聞こえる爆撃の音と地下施設を揺らす振動が伝わってくる。  俺たちの周りにもパラパラと瓦礫の欠片が降り注いでいる。
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