秋が来てしまった

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武尊先輩も上裸。 その体は、とても筋肉質で。思わず見惚れた。 「んー?」 「筋肉かっこいいっすね。」 「モテたいから。」 「…へ、へー。」 「嘉月にね。」 「はわっ。」 顔が、耳まで熱くなった。 「嘉月。」 「はい。」 「冬は好き?」 体をピッタリと密着させた。 「夏の方が好きだけど冬も嫌いじゃないです。あの、スノボと、あと、ワカサギ釣りとかします。」 「アウトドア派か。いいね。」 額にキスされる。 「先輩は?」 「俺も、スノボやるよ。その後温泉入るのがめっちゃ好き。」 「あ、いい!俺も好きそれ。」 「行こうね、スノボ。温泉も。ワカサギ釣りも。」 首筋にちゅってキスされる。くすぐったくて身を捩った。 「ここ弱いのかー。かわいいねー。」 舌を這わされて、吸いつかれた。思わず息を漏らした。と、同時、抱きしめられ、下腹部に武尊先輩の固くなったソレを感じた。俺のも反応を始めてるから、恥ずかしくなる。お互いに服を着たままの下半身なのにお互いの熱を伝え合っているようでいて。 「先輩、脱がせていい?俺も脱ぐから。」 先輩に上目遣いで目を合わせてそう言った。 「それから?」 「俺、先輩の咥える。ご奉仕。」 「…できるのかな?嘉月、初めてでしょ?」 「任せてっ。すぐイかせられるよ。」 女の子のを舐めるのは得意で、それでイかなかった子はいなかった。 「女の子とは、違うよ?大丈夫?」 「うん。」 先輩のズボンに手をかけてみた。 「やっぱダメ。無理させたくない。今度ね。」 脚を絡まされた。ハーフパンツの裾が脚の付け根まで上がってくる。 「脚ツルツルだね、嘉月。かわいい。」 良かった、引いてないみたい。 脚の毛ないのは女の子からは好評だけど、男の人からしたら男らしくないって思われそうで緊張していた。 「嘉月、触るよ。」 武尊先輩が俺のハーフパンツに手を入れてパンツの上から、俺のソレを触ってきた。 「……んっ、あっ。」 「嘉月のコレは何人の女の子を知ってるの?」 先輩の手がパンツの中に入って鼠蹊部を撫でて、それから直に陰嚢に触れ、睾丸を転がした。 「……。」 先輩が何も言わない。なんか変だと思ってるんだろうか。先輩と目が合うとニヤって笑って、それから陰茎に触れたかと思えば、力を込めて握った。 「………あっ、ちょっ、…っ、ん。」 「嫉妬するわ。抱かれた女の子に。」 「…も、付き合って、ないっ。」 「当たり前だろ。これからは俺だけの嘉月でいること。いいよね。」 なんか、急にキャラ違う。でも、束縛されてるみたいで嬉しい。 「当たり、前、です。」 「いい子。」 半勃ちの陰茎を緩く扱かれる。 「…はぁあっ。うっ。」 今まで他人にされてきた中で1番だ。力加減が絶妙で、背中がゾクゾクしてくる。パンツの中で完全に反り返った。 「先輩、パンツ脱ぐ。俺、もっとして欲しい。」 「だめ。前はもう終わり。」 「え?ええ?」 それでも、ハーフパンツとボクサーパンツは、脱がされて、俺は無防備に全裸になった。 下半身。じっくり見られるのは恥ずかしくて。 「サウナ行くとじっと見られない?」 「サウナ行かないから…。」 「温泉は?」 「隠して入るから。秒だし。」 「秒なの?もったいな。」 俺は、どこもかしこもキレイにしてる。春までに付き合っていた女の子が脱毛エステをやっててセルフ脱毛器のテストをしたいと無料モニターをさせられたから。 「初めて見たわ。」 下半身をじっくり見られて、尻もその通り、満遍なく見られた。 「キレイすぎ。」 涙腺から涙が溢れてくる。先輩に引かれたに違いない。 「…俺、気持ち悪い?」 「え?」 「俺、気持ち悪いでしょ?前カノと別れてから人前で裸になるの恥ずかしくて。先輩、俺嫌いになった?なんか、変でしょ?こんなの。」 涙が溢れ流れて嗚咽も漏れた。 「何、何?泣く必要ないよ。俺、感動してる。ノンケでこんなにキレイな男の子初めて見たから。」 抱きしめられた。 「かわいいよ。嘉月。」 胸の奥がドクンと跳ねた。 「先輩っ。先輩っ。大好きっ。」 「それ、知ってる。」 ーー俺、絶対、もう一生、先輩だけの俺になります!!
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