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3人で、高そうなお店の、高そうな部屋の、高そうなソファー、に座っていた。
「ウチの前で再会して、一花が戻って来たってわかったから、調べて貰った。」
仁君はまたまたあっさりと言った。まるでそれが当たり前の様に。
個人情報保護法っていうのは、そちらの世界では通用しないのかな?もう色々と規格外だ。
「今日は、本当にありがとうございました」
仁君ではなく、黒崎さんがそう言って、立ち上がって頭を下げた。
「そんな、私、大した事は………」
「まさかあそこで他の組の抗争に巻き込まれるとは思っていなくて、油断していました。一花さんが来てくれなかったら、仁が大ケガしていました。」
もう、組とか抗争とか、一般人には刺激的過ぎる言葉を使わないでください。
「そうなっていたら、俺の指がなくなっていました。一花さんに感謝しています。」
また凄い事、言いましたね。私この人達と話してると寿命が縮んでしまうのではないだろうか。
「黒崎、お前の所為じゃない。おれが油断してた。一花の姿を見つけて、もうそこしか見てなかった」
心なしか、仁君の顔が赤くなった気がする。
「まあ、それは仕方ないですけどね」
黒崎さんが納得する。
違うでしょ、そこはもっと気を付けろとか言って怒ってよ。
「一花、何食べる?」
仁君がメニューを差しだす。
お昼を食べていないから、お腹はすいている筈なのに、食欲がわかない。
この2人が前にいる所為だ。
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