2.マリア

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「あらやだ!」 目玉焼きは真っ黒焦げになっていた。 「それで大丈夫だよ、食べるから」 「ま、また作るから。ごめんなさいね」 「大丈夫だって。 それ、ケガ?」 司は私の手を見て触る。 少しだけ赤くなっていた。 「ああ、これは火傷で」 「【神のご加護を】。 もう大丈夫だから。」 「え?ええ。」 あら? 痛くない? 赤くなっていた皮膚の痛みは消えていた。 司はスタスタと歩いていく。
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