1.ニコラオ

4/8
前へ
/13ページ
次へ
「次は買い物か。 ニンジンと、ちくわと・・」 買うものが書かれたメモを確認しながら、僕は横断歩道を渡っていた。 僕は気がつかなかったんだ。 いや、気がつけなかった。 ドガッ 「おい!ニコラオ神父が轢かれたぞ!」 その声を聞いても一瞬、何が起きたかわからなかった。 僕は空を飛び、地面に叩きつけられた。 車は、僕を轢いて止まらず走り去った。 「救急車!」 全身が痛い。 寒い。 意識が遠退いていく。 ああ、僕は死ぬのか。
/13ページ

最初のコメントを投稿しよう!

1人が本棚に入れています
本棚に追加