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「痛い!」
女の子が走ってきて転んだ。
足から血が出てる。
周りは騒がしいから、誰もその子を見ていない。
でも、僕にはしっかり見えた。
僕はゆっくり近づく。
「見せて」
「うん」
その怪我をした足に手をかざした。
「神のご加護を」
ぱあ、と小さな光。
彼女の怪我は治っていた。
「・・え?」
「・・・な、治った・・?」
彼女もそうだが、僕自身も驚いていた。
「こ、このことは、内緒ね」
「うん!」
こうして。
僕には、「神のご加護」が備わった。
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