【スリーセブンスター記念童話】はろうぃん村のオバケたち

　オバケの格好をしたこどもたちが、家のドアの前で叫びます。

「はっぴーハロウィン！　お菓子をくれないとイタズラしちゃうぞ！」

　すると、家のドアが開いて、
　家の中からおばあさんがお菓子を手に出てきました。

「イタズラなんてされたら困るわ。
　さぁ、みんなで仲良く分け合ってお菓子をお食べなさい」

　オバケの格好をしたこどもたちと本物のオバケは、それぞれのカゴにお菓子を受け取ります。
　お菓子をもらったこどもたちと本物のオバケはうれしそうに帰っていきました。

　ぞろぞろぞろ。

　オバケの格好をしたこどもたちと本物のオバケは、次の家にやってきます。
　そして家のドアの前で叫びました。

「はっぴーハロウィン！　お菓子をくれないとイタズラしちゃうぞ！」

　すると次の家の中からは誰かのお父さんがお菓子を手に出てきました。

「イタズラなんてされたら困る。
　さぁ、みんなで仲良く分け合ってお菓子をお食べなさい」

　オバケの格好をしたこどもたちと本物のオバケは、それぞれのカゴにお菓子を受け取ります。
　お菓子をもらったこどもたちと本物のオバケはうれしそうに帰っていきます。
　そして次の家へ。

「はっぴーハロウィン！　お菓子をくれないとイタズラしちゃうぞ！」

　そんな時でした。
　家の中から意地悪な男の子が出てきました。