お股の惨事

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尿検査は専門検査にまわされ、「効く薬が比較的少ないタイプの菌です」と検査報告書を渡されて、担当医から説明を受けた。 先生の処方の薬をきちんと毎日飲み、不快な症状は軽減したはずなのが・・ 事件は、薬を飲み終えた翌日に起きた。 お股の中央が・・ ずんずんの不快感、圧迫感、熱感がひどいのだ。 立っても、座っても、横になっても不快感がひどく、何も手につかない。 痛い感覚ではなく、強く圧迫されている感じで、熱感を伴っている。 「あーー、まずいな、今日は土曜日なんだよな。クリニックはやっていない・・」 不快感が勝って、何かやろうとか、行動する気持ちにならない。 ずっと横になったまま、お股に心が行ってしまうだけで、スマホを眺めて時間をつぶす。 8月の気温も高いが、お股の熱感もひどい。 冷凍庫から小さな保冷材を取り出し、ペーパーでくるんでお股にはさんだ。 炎症のような熱感がひどかったからだ。 しかし、動くとすぐにずれてしまう。 そうだ!ピンポーン!! 「冷却シートを貼ればいい」 パンツのクロッチ部分に冷却シートを貼った。 違和感がなく、動いてもずれない。いい感じになった。 それでも、ズンズンの不快感は、重層低音のように響いて来る。
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