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女性ドクターは、にこやかに体をやや斜めにして、私を見た。
「それで症状はどうですか？」
お股がルビーレッドになってしまった、あの夜。
ものすごく大変でしんどくて、つらくて・・
その気持ちを冷静に、どう伝えたらいいか・・つらかった想いが先に立ち、少し間が開いた。
「はい、土曜日から尿道付近がすごく、不快感がひどくてつらくて、確認したら赤く腫れていました。
それで、熱感がひどくて、がまんできなくて、冷却シートを貼りました」
「冷却シート・・？」
ドクターのパソコンを打つ手が止まった。
は？・・
困惑というか想定外のことが起きたという表情だ。
「どうやって？貼れないでしょう？」
「生理ナプキンみたいにパンツに貼りました」
「ああ・・」
ドクターは、くくっと笑った。
私はめげずに、続けた
「それで以前、皮膚科でスズメバチにさされた時のアレルギーを抑える薬が残っていたので・・」
息継ぎをしてから
「１錠飲みました。
自己判断です。○○という薬です。２時間くらいで不快感が少なくなりました。
今日は、ほとんど大丈夫です」
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