膀胱鏡という検査

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膀胱鏡という検査

ベッドは腰部分に使い捨て吸水シートが置いてあるので、お尻をずらさぬように慎重に仰向けに寝た。 膝を少し立てて、次の指示を待つ。 「じゃぁ、診ましょうかね」 先生の声がして、 それと同時に、腹部に私から見えないように仕切りのカーテンが閉められた。 「足、開いてください」 ぐげっ・・ いや、<くぱぁ>なのかもしれないが、 先生は結構大胆に、私の縦の切り込み部分に指を入れてぐぃっと広げた。 「ああ、少し炎症の跡がありますね」 「それでは、ぼうこう鏡やりますよ」 はい・・と返事をする前に、人差し指と中指と思われるもので、グイグイ冷たい感触の何かを塗られた。 局所麻酔ゼリーだと思う。 先生・・ワイルドですぅ・・・力強い・・ つぷっ・・異物感、何かが入って行く感触。 痛みはまったくない。 おいおい、BLシーンじゃないってば、とつっこみを入れる。 そう言えば、パタタタタ・・っていう効果音もあったな。 つまらない方向に、発想が飛んで行く。 しばらくして、お腹に液体が入って行く感触がある。
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