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4-6 白状(光瑠視点)
俺の恋人、か。
正直そこを気にされると思ってなかったので動揺した。
彼女は恥ずかしそうにしていたが、女性が好きそうな店にやたら詳しい男は女がいるか俺の様に必死に調べているかどっちだ。
ベーカリーに関しては不動産会社の担当者に教わったのは本当なので助かった。
しかし他は彼女が気に入りそうな店は無いか調べ、散歩と称して趣味趣向を聞き出すために連れまわした。
振り向かせようと必死な所を知られたら幻滅されるかもしれない。気を付けないと。
それでもまだこちらの攻撃は続いている。
嫉妬してくれていたのか、答えは体に聞くことにしよう。
いつもより少し乱暴にベッドに下ろし彼女の体に乗り掛かる。
「兄様」
「光留でしょ。嫉妬は無かったの」
彼女の弱点を攻める。首筋から舌這わせながら上昇し、耳介を舐め、甘噛みする。
「やだくすぐったいっ……」
彼女は笑みを零しながら体をくねらせる。
片手で頭を固定し逃げ場を無くして空いている方の手で胸を包んだ。服越しに柔らかい感触を楽しむ。すでに場所を把握してある先端を人差し指で擦ると
「やっ……」
と彼女の背中が波を打った。
「ねぇ、俺に恋人がいないって聞いて嬉しかった?俺とこういうことするのは自分だけだって」
耳元で囁きながら耳と胸を攻める。
「うん……それは嬉しい」
色っぽい上目遣いで俺の目を見て言った。
「俺も嬉しい。彩音とこういうことが出来るのは俺だけだから」
ブラウスをたくし上げブラのホックを外し、胸の先端を口に含んだ。
「あっ……いやっ……」
彼女が足を捩っているのを察知して下に手を伸ばした。下着の上からなぞった後手を入れ彼女の一番敏感な所に触れる。
「やっそこは本当にダメっ……」
蜜で滑りが良くなった突起を執拗に攻める。
「昨日、最後中に出した時彩音もイッた?」
「うん……そうなのかな……なんか体の芯が痙攣するような感覚があって……ん……っ」
「そう。その初めても俺がもらったんだ。嬉しいな」
「刺激が強すぎて着いていけない……」
彼女は顔を覆う。
「もっと刺激をあげるよ」
擦ったり指を中に入れさんざん弄った後彼女をイかせた。
肩で息をしてぐったりした彼女に
「これから最後までする?」
と聞いてみると「それはさすがに。まだ着いていけてないんです」と断られた。
「残念、また来週だね。服皺になっちゃったね。クリーニングに出すから今日は他の服に変えて袋に入れておいて。俺リビングにいるから」
「はい……」
「ゆっくりでいいからね」
額にキスを落とし、先にリビングに戻る。
あれじゃ強制的に言わせたも同然だな。
中途半端に終わったのは残念だが彼女は処女を失って日が浅いし、今は冷静になれそうもない。ここで引き下がってよかったんだ。
明日、いや今夜には後悔しそうだけど。
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