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電車の乗っている間、翔太はずっと拓弥に話しかけてきた。
「加島君はどの辺に住んでいるの?」
「今学生なの? フリーター?」
「どうやって事務所に入ったの?」
「こういうバイト、他にもしてたことあるの?」
「一人暮らし? 実家はどこ?」
そんなふうに立て続けに質問を拓弥に投げかけてきた。
「茂呂駅の近くのマンション」
「学生。専門に行ってる」
「スカウトされた」
「全然したことない。今日初めて」
「一人暮らし。実家は静岡」
拓弥は質問に、そう短く返答した。
(続く)
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