僕の手にはナイフ

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 僕が僕の部屋のベッドで腹から血を流して死んでいるのを朝、または仕事から帰った親が見つけて泣き崩れるところを想像するとなぜだか僕も涙が止まらなくなる。それなのに生きたいとは思えず死にたい気持ちは強まっていくばかりでどうすればいいかわからない 毎回死にたい気持ちが勝つのもなぜだろうか。  そして僕は死ぬために動き始める。 体はこれから死ぬことを理解し、自然と涙を止める。そして自分のベッドから体を起こす 涙の跡が張りついた顔で僕は台所へ向かう。 ナイフを取り出す、僕の手にはナイフ! これを部屋に戻ってベットに横たわる自分に思い切り刺して死んでやるのさ!  と思ったところで物音がした
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