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謎解きは営業時間のあとで
さて、昨夜の幽霊騒ぎですが…解決の糸口が掴めたので、皆さんにお集まりいただきました
カフェの通常営業が済んでから、僕は皆に居間に集まってもらった
事情がわかっているハルとシイは部屋の隅でくっついて正座している
「私の知らない間に幽霊騒ぎ?いつあったんです?え、昨夜?…あ、すみません…」
昨日は満足してもらえたようでグッスリ寝ておられた冴香さんだけが事情が飲み込めていないようだ
と、カフェの方から金色と白色のメインクーンが音もなく現れ、欠伸をひとつしてから僕の膝に丸まってしまった
たぶん一種の時差ボケみたい
紹介しますね、彼女はオリヴィアと言いまして、僕の元部下で元副官で…ハルとシイの言うところの「ママ」なんです
それと彼女、立派な魔法使いですのでそのおつもりで接してくださいね
僕の説明にあんぐりと口を開いていた4人だが
「ちょっと!ネコ同士だからってくっつき過ぎじゃない?名前からして女の子じゃん!」
いや、秋ちゃん…「彼女」って紹介したじゃないですか…
「そ、そうですよ!描さんから離れてくださいよ!」
「えっと…お化けじゃない?生きてるネコちゃんなんですか…?」
そんな反応にオリヴィアは小さく溜め息をひとつ
僕にしか聞き取れないフィンランド語で
「ヒロシぃ、副官として進言するけど、もう少し付き合う相手を考えられるべきだと思いますが…」
明らかに皆に呆れている
良いんですよ、僕には彼女たちが必要なんだから
「まあ、ヒロシがそれで良いならそれで…」
大体オリヴィアが時差を考えずに来たから昨夜の幽霊騒ぎになったんですから、少しは反省してくださいね?
金色の毛玉が何かまだフィンランド語でゴニョゴニョ言っていたが、再び僕の膝の上で丸くなった
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